内容:レナは牧場に勤めている。畜産関係の大学を出てすぐに就職した牧場に勤めて早2年。牧場に勤めたいと思った最初の理由は「動物が好きだから。」子供の頃から動物好きで、学校では毎年「生き物係、飼育委員」だった。街を散歩している猫を見つければ、触れるまで追いかけ、いざ追いついて触ると日が暮れるまで触り続ける。かわいいハトがいればすぐ駄菓子屋に行き、餌になるものを買ってくる。そんなことをしていると、お小遣いは全て動物に捧げてしまっていた。それほど動物が好きなレナだが、実家では何も動物を飼っていなかった。それは親が動物嫌いだからだ。在り来たりな理由だが、彼女にとってそれは絶望に近い理由だった。ずっと家にいる時でも動物の側にいたい。そう思っていたレナだが、その夢は実家にいるときには叶わぬ夢だった。そんな理由からか、レナは早く家を出たいと思っていた。そうして考えたのが、「畜産関係の大学に行く」だった。もちろん両親は反対した。「動物なんて病原菌の塊、野蛮ないきもの」と偏見でしか見ていない理由を盾に批判し続けた。しかし、それでもレナは負けない。初めての反抗だった。そしてやっと勝ち取った大学進学。もちろん実家を離れ、寮生活をすることにした。大学の寮は敷地内にある、牧舎の近く。夢にまで見た動物との生活が始まった。大学生活はまさにレナにとって天国だった。ずっと動物と一緒にいれるし、動物好きの友達ばかり。この環境こそレナが求めていたものだった。そんな夢の様な生活を続けていた、ある日、レナは衝撃的なモノを見てしまった。それは牛の交尾だった。生物の交尾なんて初めて見た。もちろん人間の交尾も見たことも、したこともない。それを見たレナは、正直な話、興奮したのだった。それからというもの寮のインターネットを駆使し、動物の交尾映像ばかりを検索していた。そしてレナは「獣姦」という言葉に行き着いた。これこそ自分の求めていたものだ。そう悟った。生きてきて今まで動物だけに人生を捧げたレナ。その存在理由、アイデンティティは「獣姦」にあったのだ。それからというものレナは獣姦関係のAVを漁るように借り、同人誌を買いに秋葉原に走り、自分の部屋を獣姦関係のもので埋め尽くしたのだった。レナはもう、動物を性的対象としてしか見ていない。