内容:今日も今日とて、私は真昼間から女とハメている。今日の相手は19歳の倫子。職業は無職、学校も行ってない。父と二人暮らし、彼氏なし。趣味は日向ぼっこ、好物は梅干。そんな女だ。正直、人間として面白みのない性格をしていると思う。なぜ私はこの女とハメているのかというと、いわゆるセフレというやつだ。ハメた後にご飯や欲しいものを買ってやる。そんな関係だ。女との出会いはそう、風の強い暖かな春の日だった。公園のベンチで静かに佇む彼女を見つけた。強風なのにも関わらず、何も問題ないような顔をしながら、気持よさそうに日向ぼっこをしていた。私はそんな女に興味を持った。そして女の前に立ち、開口一番こう言った「何のために生きてるの?」。そして女はこう言った「さぁ。ただ生きているだけ」と。女は人生に絶望しているわけでもなく、期待しているわけでもない。ただ過ぎていくものだと言った。時間を消費することを目的として日々生きているのだそうだ。仕事も、学校も、家族も、女の周りにはコミュニティというものはない。父は町工場で大企業製品の精密部品を作っている、頑固な父だ。母は4年前に過労で死んだ。もともと無口な父はさらに口を開くことがなくなった。女にとって家は寝る場所。それでしかないのだ。女は何も求めない。そんな女に私は「SEXしよう」と言った。こいつなら簡単にヤレると思ったからだ。それ以外なんの感慨もない。そして女はなにも言わず頷いた。ホテルに入り、いきなり女の唇を強引に奪った。少し驚いたようだったが、特に抵抗もなく、私の舌を受け入れた。そして崩れるようにベッドに入った。それからも貪るように女を強引に求めた。事を終えたあと、少し女の話を聞いた。女は処女ではなかった。正直意外だった。そして「こうゆうことはよくある」のだと言った。女はそうやって生きているのだ。そして今日から私のセフレになった。