内容:いろははお買い物が好きだ。趣味は出かけること、お買い物、みんなでアウトドアなんかも好きな、アクティブな女の子だ。ただ、お買い物が趣味といえばまだ聞こえはいいものの、お買い物をしないと気が済まない、落ち着かない、お買い物によって安心感を得る、とまでくると少々危なくなってくる。いろはには少しだけ、そのケがある。あまり一人ではいたくない方だし、家にはこもっていられない。寂しいと精神的ストレスで死んでしまいそうになる。友達は多い方だという自覚はある。が、時折ひどい孤独を感じる。そして、そのストレスをお買い物で発散してしまう。少額でもいいから買わないと気が済まない。買うという行為は薬のようなもので、少量では効かなくなってきて、だんだんと量を増やさないといけなくなってくるのだ。そんないろはのことを知る友人は、そんなに買って大丈夫?などと、何かと気にかけてくれる。「実はお小遣いヤバくて、親も貸してくれそうにないからどこかで借りちゃおうかと思ってるんだよね」そう言ったいろはに、友人は高額のアルバイトを紹介した。「私もやってみたことあるけど、気持ちよくってカンタンにお金が稼げちゃうよ♪」そう言われるがまま、応募をしたのだった。