内容:古き佳き昭和の時代、哀しい愛の色情話。乱暴に壊された貞操…望まぬ淫事に声を押し殺し、涙を流す…。不貞の後ろめたさから湧き上がる官能に、見も心も熱く火照らせる貞淑な妻…。結核を患い余命いくばくかの小説家・清二。そして病気の夫を憂慮し、愛してやまない心優しき貞淑な妻・園子。ふたりはお互いを思いやり、気持ちをぴたりと寄り添って慎ましく生きていた。そんなある日に事件が起こる。清二の後輩である貞松がふたりの家へ来るや否や、園子へ襲いかかったのであった。園子は必死に抵抗するが、男の腕力に無理やり体をこじあけられてしまう。貞松との不貞に思い悩む園子。しかし、実はそれは園子への深すぎる愛ゆえに清二が仕組んだことだった…