内容:「夜の方はまったく・・・。」彼女はゆっくりと、話しだした。名前は「知恵」。知性に恵まれた子に育って欲しいとの願いでつけられた、自慢の名前だ。小さい頃から両親の愛情を一心に受け、とても幸せな時間を過ごしていた。名前の由来である知性にはなかなか恵まれなかった。おっとりとした性格で、争いを嫌う。知性というより愛情を重んじた性格だ。そんな性格でも両親は変わらぬ愛情で知恵を育ててくれた。高校は私立高校に通い、大学はそのままエスカレーターで女子大へ。男性との出会いはなくはなかったが、多くはなかった。大学を卒業して中小企業の事務の仕事に就いた知恵。そこで今の旦那様と出会う。彼はやり手の営業マン。顔も美形で性格も良い。社内ナンバーワン人気の男だった。そんな彼とふとしたことで意気投合。数回御飯を食べるようになり、次第に二人は恋人同士になった。今まで男性と付き合ったことはなかったので、どうゆう付き合いをしたらいいのか悩んでいたのだが、彼と二人でいるだけで幸せを感じていたので、そんなに大きな問題ではなかった。そんな二人は自然と結婚を意識するようになった。そして彼は仕事で認められ昇進したと同時に彼女にプロポーズをした。そんな順風満帆な生活を送っていた彼女。なにもかも全てがうまくいっている、というわけではなかったようだ。彼はほとんど完璧な旦那様。日常生活においてはなにも問題はなかった。しかし、彼は絶望的な程セックスが下手くそだった。初めての経験が彼で彼とのセックスしか知らない彼女だが、セックスを気持ちいいと思ったことはなかった。それが普通だと思っていた。ある日主婦友達と一緒に御飯を食べる機会があった。そこでは自分の知らないような過激な性生活についての話が盛り上がっていた。彼女はびっくりした。なぜならみんなセックスが大好きだと言っていたからである。そして彼女は気づいた。セックスが気持ちよくないのではなく、旦那がセックス下手なのだと。その認識をしてからというもの、彼女の興味は他の男性とのセックスだけになった。家事をしてても、趣味の時間でも。旦那以外のち◯ぽのことを妄想しつづけた。そんな悶々として日々を送っていた彼女は遂に決心をした。出会い系サイトに登録をし、セックスフレンドを探すことにしたのだ。そして登録初日に見知らぬ男性と会い、そしてカラダを重ねた。彼女は初めて気持ちいいセックスを経験したのだった。それからというもの、旦那とのセックスはしていない。欲求不満になったら出会い系で日々男を探しているのだ。今日は更に気持ちいいセックスを探し、撮影をしてみようと思った。