内容:彼女と知り合ったのは某オンラインゲームだった。とはいってもPCでやるような立派なモノではなく、ケータイでプレイするいわゆるソーシャルゲームというヤツだ。彼女は私のゲーム内での仲間の一人だった。私がまだ始めたばかりの時に、仲間の申請を適当に出して承認してくれたうちの一人が彼女だった。とはいっても特になにかをしたというわけはなく、毎日簡単な挨拶をする程度の間柄だったし、最近まで女であることすら知らなかったぐらいだ。そんな感じで半年ぐらい暇つぶし感覚でやっていたのだが、ある日を境に彼女がイベントの度にランキングの上位に顔を出すようになった。ユーザーの多いソーシャルゲームでは無課金ではなかなか上位になることはできないものなので、一度どれくらい課金したかと尋ねたら一回のイベントに数万使ったという。そのせいかバイトが大変なんだそうだ。その頃には彼女が女ということは聞いていたし、何度かメールのやり取りをしていたのでダメ元で思い切って聞いてみた。「短時間でできる高収入の仕事紹介できるよ。たぶん思った通りの仕事だけど、やる気ある?」と聞いたところ「ちょっと考えさせてください」とメールが来て、翌日に「やります」とだけ書かれたメールが届いた。ダメ元で送っただけにまさか出演してくれるとは思わなかったのだが、バーチャルでの名誉のために現実の自分の肌を晒すとは。最近の若者はなかなか面白い。