内容:ゆきちゃんの趣味は競馬である。なかなかこの年代で競馬が好きな女性はいないだろう。もしいるとすれば少し変わった子、言ってしまえばおじさんくさい子なのではないだろうか。こんなに可愛い子にたいして、おじさんくさいというのも抵抗があるが、見た目は見た目、中身は中身である。むしろ多少おじさんくさい方が、我々と同じ目線で話をしてくれるのだから、いとおしく感じられるというものだろう。しかも最近のマイブームは「ナタデ・ココ」だ。ここ日本で流行ったのは、既に20年も前である。同じころに流行ったものといえば、ボジョレー・ヌーヴォー、ティラミス、パンナ・コッタなのである。ボジョレー・ヌーヴォーはコンビニでも売られている時代、もちろん知っているとして、パンナ・コッタはもしかしたら知らないかもしれない。美味しいデザートがあるんだよと、苺のソースをかけたパンナ・コッタをごちそうすれば、「オジサマすごーい!」となびいてくれるかもしれないではないか。考えてみれば、ナタデ・ココが流行った1993年。年間流行語大賞は「Jリーグ」であった。ラモスやカズにアルシンドにジーコ。ブラウン管の前で皆で応援した。景気も今ほど悪くなかった。あれからどんどん下り坂を下った私たちは、その後ながらく続く「失われた20年」を想像出来ただろうか。今この瞬間も何千万人の男たちが、毎日くたびれ、大した給料も良くない仕事を続け、見通しの立たない時代を生きている。今こんな時代に私たちオジサンを奮い立たせてくれるのは、ゆきちゃんみたいな美少女に違いない!ゆきちゃんの大好きなお馬さん並みとは言わないが、まあ悪くてもトイレットペーパーの芯、最悪でもツチノコくらいのイチモツで美少女をヒーヒー言わせたいのである。そんなチャンスをくれそうなのが、このゆきちゃんなのだ!と息巻いてしまったが、好みのタイプを見てみると…「柳葉敏郎」、某警視監である。渋くてかっこいい中年男性の代名詞じゃないあか。鏡の中の自分を見てみると、うーん!まあ角度に寄っては似てないとも言い切れない。目も耳も鼻の穴も二つあって、口も一つついてるからね。やっぱり社会は厳しいのか。いやそんなことはない。日々精進すれば、きっといいことはあるのである。