内容:今でも忘れない。この子とであった日は珍しく首都圏が雪に覆われた日だった。出演してくれそうな女の子を探して、街をぶらついていてもあいにくの空模様。いつもなら20人に声かけたら1人ぐらいは話を聞いてくれるのに、今日は通機関が心配なのか、足早に去っていく。雪はしんしんと降り積もり夜には完全に足元が雪で覆われることとなった。携帯を取り出し、電車を調べてみる…今日は徒歩になるかもしれない。1人も釣れなかったのにタクシーなんかは使っていられない。白く染まった街をとぼとぼと家路へと歩き始めた。1時間ほど歩いただろうか、そろそろタクシーに乗ってしまおうかそれとも、これだけ歩いたのだからいっそ歩き切ってしまおうかと思索しているところにファーストフード店が見えた。よく考えれば、昼から何も食べていない。「腹もペコちゃんだし夜食でも食ってひと息つくか」と奇妙な独り言が出た。歩き続けた疲れのせいか少しテンションが上がっているようだ。店に入ろうとした矢先、店内の窓際で外を見つめる女性と目があった。雪を一点に見つめ続ける彼女が気になり、思い切って声をかけてみた。彼女の名は「芙美子」会社帰りに雪に降られてしまい、帰ることができずに途方に暮れていたところだという。互いに家に帰れないという共通点から、うまく会話の糸口を拾い、店外へ。居酒屋で酒を飲ませ、そのままその日はホテルに持ち帰ることができた。部屋につくなり、風呂にも入らずに彼女を押し倒した。彼女を脱がすとその胸の大きさ、くびれたウェスト、そのボディラインの美しさに思わず唾をのんだ。久しぶりの上玉だったので、無我夢中で彼女を求めたが彼女は臆するどころか、何度も求めてくる。エロの素養も抜群だ。これは出演交渉も間違いなくうまくいきそうだと確信するも、絶頂後の肝心なことを切り出さぬままそのまま眠ってしまった。翌日、目が覚めるとそこに彼女の姿はなかった。落胆していると鏡台の前に書置きがあった…雪は積もっているが今日の電車はどうにか動いているようだったが、今日はタクシーで帰れそうだ。