内容:もしもし?!あっ、お父さん?!お母さんですけど…。もしもし?!ちょっと、お父さん聞いてる?!あのね、いずみちゃんが…!いずみちゃんが大変なの!!!!あの子が、エエエ、エエ、エーブイに…エーブイに出てるのよぉ!!!…ちょっ!もしもし?!お父さん、聞こえなかったの?!いずみちゃんがエーブイに出てるの!!黙ってないでなんとか言いなさいよ、頼りないわね!あんな大人しい子だったのに。本当に何でこんなことになっちゃったのかしら…。いずみちゃんたら高校卒業してすぐに一人暮らし始めてから何か変わっちゃった気がするのよ。自慢だった黒い髪もあんなに染めて。毎年欠かさないお母さんへの誕生日も忘れるし、ケータイに電話しても全っ然連絡がつかないし。やっと繋がったと思ったらガヤガヤうるさい所にいるみたいで、男の声もしていたわ。それで素っ気なく切られちゃうし。この間の地震でもお母さんすごく心配したのに、いずみちゃんたら何なのよ。まるで別人になったみたい。お父さんはいずみちゃんの事本当に心配してるのかしら?!電話なんてかけてあげてないんでしょ!?どうせ仕事がどーのこーのっていつもの言い訳。そのくせ何なのかしら、お父さんのワイシャツに知らない香りが付いてるのよね。…あら、なに動揺しているの?!まさかお父さん…!?ってあなたの事はどうでもいいのよ、この際。今はいずみちゃんの方が重要なのよ!お父さんは知ってるかしら、いずみちゃんの部屋の中。あんなきれい好きだった子が、お洋服も散らかし放題になっていたの。それに気付いたのよ。いずみちゃんはいつもおパンツは真っ白な綿パンツばっかりだったのに、今じゃ男を誘うような色使いのおパンツよ。赤、黒、紫色のテカテカした光沢があったり、大事な部分を隠す所なんて面積が狭いのよ!イヤラシいったらありゃしないわ。しかも一枚だけじゃないわ、何枚も…そう何枚もあったのよ。あれじゃ、いずみちゃんが風邪をひいちゃうわ。…何、お父さん?!若い子はそれぐらい普通ですって?!冗談じゃないわ!あんな下着を穿くから男どもが寄ってくるんじゃないの!近所のお宅の方に聞いたら頻繁に何人かの男どもが部屋を出入りしてっるて話だわ。心配になって、こっそりいずみちゃんの洗濯機の中を見ちゃったの。そしたらその下着の中に白い生臭いものが付いていたのよ!!お父さん、信じられます?!いずみちゃんが取っ替え引っ替え男を部屋に連れ込んで、ち…乳くりあってたなんて…!そのその男どもにそそのかされて、きっと、きっといずみちゃんはエーブイなんかに…うッ…うぅッ……。お父さん、何とか言いなさいよ!心配じゃないの?!私だって女なんだから、そんないずみちゃんが羨ましいと思ったりするのよ!このコンニャクふにゃチン野郎!本っっ当に頼りにならない男なんだから!!いいわ、私探してくる。いずみちゃんを探して、私も一緒に…。違う!いずみちゃんのとゆっくり話をしてくるの。お父さんは何も心配しなくてもいいわ。え?何?!いずみちゃんが出てるエーブイを調べたい?!ってやかましーわ!!!…(ガチャッ!…ツー…ツー…ツー……)