内容:望月るな、19歳。普段はコンビニのアルバイトをしている。黒髪の似合う可愛らしい童顔に、臆病で照れ屋な性格。周りからも可愛がられ、アイドルになればいいのに、なんてよく言われる。しかしるなにそんな度胸はなかった。カメラの前なんかだと特に緊張して震えてしまう。顔が良くても勉強ができても、自信が無いものは無いのだ。堂々として自信を持って人前に立つ、なんてるなには一生出来そうもないと思うのだった。るなには仲の良い女友達がいる。高校の時に出会ったギャルで、見た目も派手なら性格も派手。どんなに大勢の人の前でも堂々と話し、綺麗な上に賢い子だ。るなは初め、「私とは正反対だな」と思っていたが、そんなるなにも対等に接してくれた。いつの間にか親友になっていた。そんな友達が、荒療治と言ってこの仕事を教えてくれたのだ。驚いたが、応募することに抵抗はなかった。ただ、自分なんかに上手く出来るのかどうか、それがとても不安で仕方がなかった。緊張と快感で思わず漏らしてしまったが、最後は笑顔で終われたので良かったのかもしれない。