内容:私の彼は仮面ラ◯ダー。誰にも言えない、秘密の彼氏。ずっと私の片想いだったのだけれど、やっとお付き合いが出来るようになったの。それでもやっぱり、私が追いかけてばかりで、たまにスズキのバイクで現れては、私の身体を通りすぎてゆく。昼間の彼はブラックだけれど、夜になるとブラックRXになるの。夜の彼は、それはそれは素敵よ。とても情熱的で、野性的で、硬く黒光りしているの。そりゃあ昼間もブラックだから黒光りはしているんだけれども・・・何かが決定的に違うのよね。昼間の、根暗っぽくて卑屈っぽいところも好きだけど、夜のギラギラした目には敵わない。あの目で見つめられると、金縛りのように身体が言うことを聞かなくなってされるがままになってしまう。すごく感じてしまって、このまま食べられて死んでもいいって思ってしまう。まるでグラスホッパーのように二人で飛び跳ねるの。幸せだわ。きっと彼はモテるから、私以外の女の人とも関係を持ってるかもしれないわね。でも私はいいの。私が彼を愛すのがとても幸せだから。でもひとつ、不満を挙げるとしたら、バイクはスズキじゃなくホンダに乗って欲しいわ。