内容:いいかい?オンナという生き物は、心に浮かんでいるものと口から出る言葉との間には、時として天と地ほどの差があるものなんだ。素直に信じてはいけないし、だからといって全てを裏返して受け止めてしまってはバカをみる。オンナにモテることに興味はないけれど、もしモテるためになんでも1つ欲しいものが与えられるとしたら、ルックスや金ではなく、心を読むエスパー能力だとぼくは答えるね。きっとモテはするはずさ。もちろん、幸せになれるかどうかはまた別の問題だよ。オンナはまったく面倒な生き物だと思うけれど、そんな面倒な部分が失われてしまったら、面白味がなくなるんじゃないかな。今日逢ったナナミもそうだ。彼女にはぼくから声を掛けたわけだが、最初は「そういうのはちょっと・・・」「私可愛くないし・・・」「彼氏もいるし・・・」と色んな理由をつけていたんだ。しかしそうは言いながらも、きっぱり断ってぼくの前から立ち去ろうという気配はない。ただモジモジしているだけなんだ。そう。彼女は本当は撮影にもそこで得られるお金にもとても興味はあったのだけれど、自分から進んでOKの返事をすることができなかっただけ。私はこんなにも色々理由をつけて断ろうとしたのに、どうしても相手が引いてくれなくて結局断りきれなかった。そんな自分や周りに対しての言い訳が欲しかったんだよ。その証拠に、観てごらん。緊張が解けると自分から欲しがるようになってしまっている。こうなったら、もう心と言葉の間にあまり距離はない。背徳感さえも快楽のスパイスとしてプラスに働いている状態だ。出逢った始めからこの状態であることと、自分が口説き落としてこの状態にすること。どっちがより燃えると思うかい?ぼくは、断然後者だね。これからもナナミのように、そういう素質があるオンナを探していくよ。