内容:つかさは元々派手好きではない。どちらかと言うと大人しく根が真面目で、周りを気にしすぎるタイプだ。専門学校では服飾を習っていて、針仕事や縫い物が好きだ。一人で黙々と、縫い目や編み目が出来上がっていくのを眺めるのがとても好きだ。眺めるというと客観的に聞こえるが、自分で作業しているものを眺めるのが好きなのだ。一仕事終えた時の達成感というのも何物にも代えがたい快感だった。そんなつかさは、あまり性的なことに関して興味のある方ではない。初体験も早めな方だし経験人数も少なくない。だが求められれば応えるという程度で、イッたこともないし「セックスはとても気持ちいい、進んでやりたい」と思うこともなかった。割と彼氏がすぐにできたりするが、つかさが相手に興味のないような素振りを見せることが多いせいか、長続きはしないのだった。AVの撮影に誘われたのは、就活が終わり、学校はまだ忙しく、バイトするにもなかなか時間が取れない・・・そんな時だった。これがもし彼氏がいるとか、就活が終わってなかったりとか、学校を卒業した後だったりしたら受けなかったかもしれない。タイミングが良かったから。セックスしたいわけじゃないし、絶対に恥ずかしいけど、それでもいいかな、と思ってしまった。