内容:真理奈は麻雀が好きだ。麻雀に限らず、パチンコ、スロット、競馬など賭け事が一通り好きで、生活の一部となってしまっている。そもそも麻雀を始めたのは大学の頃、友達と鍋パーティをしたときにみんなでやり始め、すっかりハマってしまったのだ。大学を卒業してフリーターになったが、特にやりたいこともなく、強いて挙げればプロ雀士になりたいかな、などと考えた。そうして彼女は雀荘でアルバイトをしはじめ、代走したりお客と勝負をしたりした。麻雀は大好きだが、特に上手というわけでもなく、勝つのは運がいい時ばかりだった。かなり突っ走ることが多く、これは危ないだろうという場面でも自分の手を崩すことができずに少しの希望にかけて打ってしまうため、そんな場合はほぼ振り込んでしまう。いつの間にか給料よりも借金が増えてしまい、バイトも辞めるに辞められない状況になってしまっていた。負ければ負けるほどに、次こそはと大きな勝ちを夢見てしまい、銀球を弾いてみたりお馬さんを眺めてみたりした。が、たまに少しの勝ちがあっても、やはり負ける方が多く、借金は増える一方であった。このままではまずい、そろそろ借りられる限度額を超えてしまう。ここまできてやっと彼女は自分の状況がおかしいことに気付いた。このままでは借金地獄だ。夢を見て、お金を賭けて、今までに得るものがあっただろうか?とにかく一度リセットして、ここから抜け出さなければ。そう思ったところへ撮影のスカウトをされたのだった。私やります!二つ返事でOKした。