内容:今回の主役、守永優紀。彼女にはもう一つ「モリーナ・C・ユキー」という、誇るべき名があり、自らをそう称している。「C」はコーヒー牛乳のC。彼女は大のコーヒー牛乳好きだ。モリナガユキという名前だからといって別に〇永と雪〇のものしか飲まないわけではない。明〇のだって飲む。自宅の冷蔵庫は半分ほどコーヒー牛乳で埋まっており、朝、昼、風呂上がりに欠かさず飲んでいるという。なぜ彼女がこれほどまでにコーヒー牛乳に入れこんでいるかを知るには、まず彼女とコーヒーとの出会いを語らねばならない。幼少の頃、父親が美味しそうにコーヒー(ブラック)を飲んでいるのを見て、両親の目を盗んでこっそり飲んでみたのだが、「これは悪魔の飲み物だ!!」という感想を抱いてしまうほど、彼女の口には合わなかったようだ。それ以来優紀は父をはじめ、コーヒーを飲む大人を悪魔の手先と信じ、大人になることを強く拒んだ。中学生になったある日のこと、大人へと近づく自身の身体への嫌悪感がピークに達し、家を飛び出した。どこというあてもなく、がむしゃらに走る彼女が辿り着いたのはスナック菓子や、おにぎりやパンなどの軽食を売っている、個人経営の小さな店。財布も持たず飛び出した彼女に、店主である初老の男性が差し出したのが、そう、「コーヒー牛乳」である。名前を聞いて最初こそ受け取るのを拒否したものの、とても男性が悪い人には見えなかったため、とうとう彼女はその飲み物の蓋を開け、一口含んでみた。感動で涙が零れた。これは悪魔とは正反対「天使の飲み物」ではないか。今まで「悪魔の飲み物」と蔑んできたコーヒーが、牛乳や砂糖の力でここまでに甘くまろやかになるというのか……! 家へと戻った優紀は父へと泣きついた。「ごめんなさい、ごめんなさい……!」何度も繰り返す彼女を、父はただ優しく抱きしめるだけだった。まるで、コーヒーのように黒く染まった彼女の心を、父という牛乳がやさしく包み込み、コーヒー牛乳へ姿を変えていくかのように……。そんな彼女も、今では立派な派遣社員。コーヒーのような鋭さと、牛乳のような優しさを併せ持ったコーヒー牛乳の心を胸に秘め、今日も強く生きている。見どころはツルツルのパイパンおま〇こと、S心をくすぐる、裸になることを頑なに拒む態度。今宵、あなたの牛乳でこの「モリーナ・C・ユキー」をさらに美味しいコーヒー牛乳にしてみてはいかがだろうか。