内容:彼女にはひとつだけ人には決して言えない秘密があった。会社の上司、または同僚なんてもってのほか……、誰がきいても軽蔑するであろう行為。みなさんは『枕営業』という言葉を聞いたことがあるだろうか?まぁ聞いたことがあってもドラマや映画の話、もしくはエロマンガやAVの中の話だと思っているだろう。実は僕もその一人だった。こんな業界にいながら、みんなが考えるような“契約のために寝る"なんて話を誰からも聞いたことはなかった。もちろんそういう類のA Vを撮ったことはあったが。 ありさが現在の会社に入ったのは、ちょうど3年前。短大を卒業して、すぐのことだった。有名な保険会社ということもあり、様々な期待を胸に入社した。がしかし、現実はそんな期待を無残に打ち砕くものだった。「もうノルマがスゴイんですよ。取れないと、どんどん給料は下がるし。逆にたくさん取れると、もう倍ちかくになったりするんです。そうなると、もう社内で戦争ですよね。契約を取れれば何でもいいみたいな。同僚はもうすぐにテレビでよくあるような、同窓会で勧誘みたいな感じになっちゃいましたね。私も彼氏とかに頼ったりはしたんですけど、さすがに友達にまでそういう話は出来ないですからね」こういう友情としての筋を通すような、ある意味、不器用な人間だからこそ一度おちるとハマってしまうんですよね。 そのうち彼女はある成功法を発見し、それを営業のスタイルとするようになる。「初めはお客さんに冗談で言われたりしてたんですけど、ある時に本当に成績がヤバくて“フェラだけなら"と言うとあっさりサインしてくれたんですよ。もうこれしかない!と思って。それからはかなり、この方法でかなり契約とりました」更に取れない時には、もちろんセックスもしたという。「それは仕方ないんです。そうするとかなりの好条件で、サインしてくれますから」 そしてある時、彼女は僕の前に姿をあらわした。正直に言うと、生命保険なんてどうでもよかったし、早く帰ってほしいとおもっていたが、彼女の胸元に目がいってしまいタイミングを逃してしまった。その時である「胸さわってもいいんですよ?」と一言。何がなんだか分からず、戸惑っていると「口でしますので、サインいただけないでしょうか?」なるほど。俺は理解した。俺はこう持ちかけた"AVに出てくれたらサインする。それも一番に好条件のものを“。いきなりの事で彼女は黙る。そして「一旦持ち帰って、また連絡します」。 そして次の日、彼女から電話が「私、出ます。だから契約お願いしますね!」。 もちろん快諾した。そして今に至るというわけだ。そこまで知っていて、なんで契約をチラつかせて出演させるんだ!って思う人もいるだろう。 でもね俺にも“月に○人出演"っていうノルマがあるのよ。悪しからず。