内容:彼女を見かけた時、初めは綺麗な「少女」だと思った。華奢な身体に長いストレートの髪が印象的な、顔の整った美しい少女。しかし、同時にその見た目にはそぐわない色気も纏っており、私は妙な違和感と若干の興奮を覚えたことを今でも覚えている。パーツモデルのスカウトで彼女に声を掛けたのは、単純に彼女が綺麗だったこともあるが、自身の「彼女に対する興味」が少なからずその根底にあることを否定できない。要するに、彼女の持つ雰囲気に私自身が惹かれたのである。 声を掛けると彼女は驚くほどすんなりと付いて来た。普段私が女性に声を掛ける時に用意している数々の“誠実"で“真摯"な言葉達を並べるまでもなく、ただ身分と仕事の内容を口頭で説明しただけで(それらを証明する為の物も用意していたのだが)、彼女は大した表情の変化も見せずに頷き、黙って私の横に付いた。事務所までの道すがら、私は彼女に世間話をあれこれと振ってみたのだが、彼女はどんな話題にもそれほど興味を示さず、ただ単調な相槌を打つだけであった。傍から見れば、中年のおっさんがお金に困った少女を買い、上機嫌で話し掛けているように見えたことだろう(それはそれで強ち間違ってはいないのだが……)。 面接中も彼女は寡黙だった。かろうじて私が聞き出せたのは26歳という年齢と「お金が欲しい」という単純明快な動機くらいで、他のいくつもの質問は彼女の曖昧な返事とも言えないような呟きによって、宙に放り出されたまま帰る場所を失ってしまった。彼女の年齢を聞いた時、私は、安堵と期待の入り混じった「どす黒い感情」が自分の中に生まれるのを感じていた。それは単純に「肉欲」とも呼べ、本能から発せられる破壊衝動を伴う「汚らわしい感情」であったのは間違いない。半ば無意識のうちに、私は彼女にAV出演の話を振っていた。そして彼女は、又しても大した感情の変化を見せずにそれに同意するのであった。それは、あたかも初めからそうなることが決定づけられていたかのように自然な流れで、今にして思えば、私自身、彼女がその話を受けることをどこかで確信していたように思う。 身に纏っている衣類を全て剥ぐと彼女の体は想像以上に細く、その肌のきめ細やかさに私の意識は焼きつくような麻痺感を覚えていた。華奢で少女の様な体つきからは、とても彼女が成人女性であることなど及びもつかず、まして今から自分がこの少女を犯し、弄び、己の性欲で汚していくなどということは想像もできなかった。しかしそれらは紛れも無い事実であり、実際にこれから起こる現実なのである。私は、はち切れんばかりに膨らんだ自身のペニスを感じながら、欲望にまみれた手を恐る恐る彼女に伸ばした。