内容:ある日、いつもの如く駅前で女の子を物色していると、かなり長い間何もせずにぼーっと空を眺めている女性が目に付いた。近づいて声をかけると彼女はひどく驚いた様子で、不審そうに僕の頭から足先までを舐めるように眺めた。あまり警戒されても困るので、できるだけ優しく丁寧な口調で挨拶をし、彼女が長時間何をしていたのか聞いてみる。何でも、久々の休日に友達と遊ぶ約束をしていたのだが、待ち合わせの時間ギリギリになってドタキャンされたらしく、何もすることが無くなってしまい途方に暮れていたという。(だからといってただ空を眺めているだけなのもどうかと思うが……)自分も同じ様な境遇だと説明すると(もちろん嘘なのだが)、彼女は共感してくれる人物が現れて嬉しいのか、幾分その表情を和らげた。「もし迷惑じゃないなら少しお話でもどうですか?僕もこのまま何もせずに帰るのは虚しいですから(笑)」と軽いノリでデートに誘ってみると、彼女はそれほど悩むことも無く了承してくれた。 彼女の名前はりさ。年齢は29歳で整体師の仕事をしているという。喋り方はかなりおっとりしていて、「落ち着いている」というより「どこか抜けている」という印象を受ける。今日会うはずだった友達というのはどうやら元カレの事らしく、聞けば時々会ってはホテルに行っているという、言わばセフレの関係らしい。本当なら今頃はベッドの上で快楽に溺れているはずだったのが、元カレの現在の彼女が急に休みを取れたらしく、りさは欲求不満を募るだけ募らせて放置されてしまったのだ。本来りさの性欲を満たしてくれるはずの肉棒は、きっと今頃他の女のマ○コを満たし、あわよくば膣の中に大量の精液を発射しているに違いない。りさの話ぶりからすると「待ち人を取られた悲しみ」というより、「肉棒を得られなかった不満」が大きいように思われる。試しに自分の職業を(遠まわしに)明かし“お仕事"の話を振ってみると、困惑し怪訝そうな表情を浮かべたものの、その瞳の奥に微かな“興味"の色を覗かせた。長くこの仕事(スカウト)をしていると、その子が「本当に」拒否しているのか、興味はあるけど「一応」拒否をしているのかがわかるようになる。りさの場合は典型的な後者だ。僕はできるだけ不安を抱かせないように、具体的な仕事の内容を“彼女にとって都合の良いように"説明した。 いざホテルに入ってしまうと、彼女は実に素直にこちらの言うことを聞いた。こちらの要求にも躊躇することなく、むしろ進んで本番までの準備を進めてくれる。どうやら、持て余した性欲を解消できることを喜んでいるようだ。撮影が始まり、ソファで軽くスキンシップをとっている時も彼女は積極的だった。キスをするだけで甘い吐息を漏らし、舌をねっとりと絡ませてくる。彼女のいやらしい唇がそのまま首筋を這い、乳首に吸いついてくる。体を伝う艶めかしい感触と、卑猥な行為を求めてくる彼女に興奮を抑えきれなくなった僕は、りさをベッドに誘った。